明日から使える韓国語 第919号 (2023/02/09)
「もう一つの魂」
先日、年末イベントの翻訳大会で韓国人作家ソ・スランさんのエッセイを翻訳したという話題をお届けしました。
ソ・スランさんが私たち韓国語学習者に届けてくれたメッセージとして、哲学者のウィトゲンシュタインの、
■나의 언어의 한계는 곧 나의 세상의 한계이다.
(ナエ オノエ ハンゲヌン コッ ナエ セサンエ ハンゲイダ/自身の言語の限界は、すなわち自身の世界の限界である)
について、以前紹介しましたが、こちらは、受講生の皆さんの胸にとても響いたらしく、いまでもよく話題になります。
この日、もう一つソ・スランさんが届けてくれた名言があるのでご紹介しましょう。それは、
■외국어를 배운다는 것은 두 번째 영혼을 소유하는 것과 같다.
(ウェグゴルr ペウンダヌン ゴスン トゥボンッチェ ヨンホヌr ソユハヌン ゴックァ ガッタ/外国語を学ぶということは2つ目の霊魂を所有するということだ)
こちらはカール大帝の名言とのことです。
2つ目の霊魂……なるほどな、と思ったのですが、私が中国語のスピーチ大会に出場し、2位になったことがありました。1位の人との差は、まさにこの「霊魂」があるかないかだった気がします。
その言葉の神髄に触れたかどうか。中国語を一生懸命学習し、語彙を増やし、会話もできるようになり…発音もイントネーションも表向きには完ぺきにしても何かが足りない、つかめていない、それが「霊魂」だったのでしょう。
韓国語の場合は、なんとなくその「霊魂」に触れたような気分でいます。なぜか……、それが言葉になりません。言葉の「霊魂」とは何か、どうやったらそれに触れられるのか、触れた気持ちになれるのか、考えてみたいと思っています。
それでは、また来週お目にかかりましょう。
감사합니다. 안녕히 계십시오.
ソ・スランさんが私たち韓国語学習者に届けてくれたメッセージとして、哲学者のウィトゲンシュタインの、
■나의 언어의 한계는 곧 나의 세상의 한계이다.
(ナエ オノエ ハンゲヌン コッ ナエ セサンエ ハンゲイダ/自身の言語の限界は、すなわち自身の世界の限界である)
について、以前紹介しましたが、こちらは、受講生の皆さんの胸にとても響いたらしく、いまでもよく話題になります。
この日、もう一つソ・スランさんが届けてくれた名言があるのでご紹介しましょう。それは、
■외국어를 배운다는 것은 두 번째 영혼을 소유하는 것과 같다.
(ウェグゴルr ペウンダヌン ゴスン トゥボンッチェ ヨンホヌr ソユハヌン ゴックァ ガッタ/外国語を学ぶということは2つ目の霊魂を所有するということだ)
こちらはカール大帝の名言とのことです。
2つ目の霊魂……なるほどな、と思ったのですが、私が中国語のスピーチ大会に出場し、2位になったことがありました。1位の人との差は、まさにこの「霊魂」があるかないかだった気がします。
その言葉の神髄に触れたかどうか。中国語を一生懸命学習し、語彙を増やし、会話もできるようになり…発音もイントネーションも表向きには完ぺきにしても何かが足りない、つかめていない、それが「霊魂」だったのでしょう。
韓国語の場合は、なんとなくその「霊魂」に触れたような気分でいます。なぜか……、それが言葉になりません。言葉の「霊魂」とは何か、どうやったらそれに触れられるのか、触れた気持ちになれるのか、考えてみたいと思っています。
それでは、また来週お目にかかりましょう。
감사합니다. 안녕히 계십시오.
第924号:「待って無理しんどい」
第923号:「ダンスブレイクにしびれました」
第922号:「がらんとした教室」
第921号:「移転することになりました」
第920号:「氷に穴をあけて…」
第919号:「もう一つの魂」
第918号:「あそびに行く」
第917号:「世界が広がる 推し活韓国語」!
第916号:「私の言語の限界は…」
第915号:「金額時も銀閣寺も…」
第923号:「ダンスブレイクにしびれました」
第922号:「がらんとした教室」
第921号:「移転することになりました」
第920号:「氷に穴をあけて…」
第919号:「もう一つの魂」
第918号:「あそびに行く」
第917号:「世界が広がる 推し活韓国語」!
第916号:「私の言語の限界は…」
第915号:「金額時も銀閣寺も…」
![]() |
<著者-幡野 泉> -1995年早稲田大学第一文学部卒業 -1998年延世大学校韓国語学堂に入学 -留学中にコリア・ヘラルド新聞社主催の「第33回外国人韓国語雄弁大会」 にて 最優秀賞・文化観光部長官賞を受賞、また延世大学校韓国語学堂の雄弁大会にて第1位 -約1年の留学生活の後、東京にある韓国大手商船会社の日本総代理店に就職 3年半の間、日韓ビジネスの現場に立つ -2002年3月「杉並区ビジネスプランコンテスト」にて優勝 題目は「日韓ビジネス交流の橋渡し」 -2002年8月有限会社アイ・ケー・ブリッジを設立 -2004年4月東京・虎ノ門にて「シゴトの韓国語講座(現・アイケーブリッジ外語学院)」を開講 -2006年4月より、「All About 韓国語」ガイドを務める -東洋経済日報に「ビジネス韓国語会話」を連載 メールマガジン「明日からすぐ使える!知ってトクするシゴトの韓国語」を発行中 -著書に『すぐに使えるシゴトの韓国語』『レベルアップ シゴトの韓国語』(いずれも三修社刊) 『すぐに使えるシゴトの韓国語』(アルク刊)がある ■ お問合わせはこちらまでお願いします。 ![]() 「アイケーブリッジ外語学院」 https://www.ikbridge.co.jp/ TEL 03-5157-2424 |