もう一つの魂 ログイン会員登録

明日から使える韓国語 第919号 (2023/02/09)

「もう一つの魂」

先日、年末イベントの翻訳大会で韓国人作家ソ・スランさんのエッセイを翻訳したという話題をお届けしました。

ソ・スランさんが私たち韓国語学習者に届けてくれたメッセージとして、哲学者のウィトゲンシュタインの、

■나의 언어의 한계는 곧 나의 세상의 한계이다.
(ナエ オノエ ハンゲヌン コッ ナエ セサンエ ハンゲイダ/自身の言語の限界は、すなわち自身の世界の限界である)

について、以前紹介しましたが、こちらは、受講生の皆さんの胸にとても響いたらしく、いまでもよく話題になります。

この日、もう一つソ・スランさんが届けてくれた名言があるのでご紹介しましょう。それは、

■외국어를 배운다는 것은 두 번째 영혼을 소유하는 것과 같다.
(ウェグゴルr ペウンダヌン ゴスン トゥボンッチェ ヨンホヌr ソユハヌン ゴックァ ガッタ/外国語を学ぶということは2つ目の霊魂を所有するということだ)

こちらはカール大帝の名言とのことです。

2つ目の霊魂……なるほどな、と思ったのですが、私が中国語のスピーチ大会に出場し、2位になったことがありました。1位の人との差は、まさにこの「霊魂」があるかないかだった気がします。

その言葉の神髄に触れたかどうか。中国語を一生懸命学習し、語彙を増やし、会話もできるようになり…発音もイントネーションも表向きには完ぺきにしても何かが足りない、つかめていない、それが「霊魂」だったのでしょう。

韓国語の場合は、なんとなくその「霊魂」に触れたような気分でいます。なぜか……、それが言葉になりません。言葉の「霊魂」とは何か、どうやったらそれに触れられるのか、触れた気持ちになれるのか、考えてみたいと思っています。

それでは、また来週お目にかかりましょう。

감사합니다. 안녕히 계십시오.
 
<著者-幡野 泉>
-1995年早稲田大学第一文学部卒業
-1998年延世大学校韓国語学堂に入学
-留学中にコリア・ヘラルド新聞社主催の「第33回外国人韓国語雄弁大会」 にて
  最優秀賞・文化観光部長官賞を受賞、また延世大学校韓国語学堂の雄弁大会にて第1位
-約1年の留学生活の後、東京にある韓国大手商船会社の日本総代理店に就職
  3年半の間、日韓ビジネスの現場に立つ
-2002年3月「杉並区ビジネスプランコンテスト」にて優勝
  題目は「日韓ビジネス交流の橋渡し」
-2002年8月有限会社アイ・ケー・ブリッジを設立
-2004年4月東京・虎ノ門にて「シゴトの韓国語講座(現・アイケーブリッジ外語学院)」を開講
-2006年4月より、「All About 韓国語」ガイドを務める
-東洋経済日報に「ビジネス韓国語会話」を連載
  メールマガジン「明日からすぐ使える!知ってトクするシゴトの韓国語」を発行中
-著書に『すぐに使えるシゴトの韓国語』『レベルアップ シゴトの韓国語』(いずれも三修社刊)
  『すぐに使えるシゴトの韓国語』(アルク刊)がある

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