明日から使える韓国語 第882号 (2022/04/14)
「チャレッソヨ、は善か悪か」
前号に続き映画の話題です。翻訳書『無礼な人にNOと言う44のレッスン』(白水社)の
中に、アメリカの映画監督、デイミアン・チャゼル氏のことが書かれています。
氏の『ラ・ラ・ランド』は有名ですが、その前の作品『セッション』にも触れられて
いて、その作品を生み出したエピソードが興味深く、いちど観てみたかったのです。
この作品は、アメリカの名門ジャズスクールの話。超パワハラ教師と、その下で
ドラマーデビューを果たしたく血のにじむような(本当に血がにじむのですが…)
努力をする学生の話です。
「猛烈な努力をして芸を極める」系の映画は割と好きなのですが、このパワハラ
っぷりには圧倒されてしまいました。その教師のセリフの中に、「英語の中で
もっとも危険な言葉は’Good job(いいぞ、上手だ)’だ」というシーンがあります。
これは、安易に褒めていたりしたらいい気になって学生は伸びない、という
ことを言いたいのだと思いますが、いまの時代の流れと逆行していますね。
パワハラ問題もさることながら、「褒めて育てる」という教育方針などなど…。
韓国語の場合、
「잘했어요.(チャレッソヨ/上手です。うまいです。)」
になりますが、私も授業の中で、あ、いまの受講生の方のパフォーマンス、
良いな!と思うと、「잘했어요.」と言います。受講生の方はさらに自信を持って
言葉を発することができ、逆に「魔法の一言」だと思うのですが、
映画のパワハラ教師さんとしては危険(非常に良くない)のですね。
目指すものの程度の違い、と言われてしまえばその通りなのですが、
皆さんはどうお考えでしょう。映画『セッション』、話題作でもありますので、
ぜひいちど、観てみてください!
中に、アメリカの映画監督、デイミアン・チャゼル氏のことが書かれています。
氏の『ラ・ラ・ランド』は有名ですが、その前の作品『セッション』にも触れられて
いて、その作品を生み出したエピソードが興味深く、いちど観てみたかったのです。
この作品は、アメリカの名門ジャズスクールの話。超パワハラ教師と、その下で
ドラマーデビューを果たしたく血のにじむような(本当に血がにじむのですが…)
努力をする学生の話です。
「猛烈な努力をして芸を極める」系の映画は割と好きなのですが、このパワハラ
っぷりには圧倒されてしまいました。その教師のセリフの中に、「英語の中で
もっとも危険な言葉は’Good job(いいぞ、上手だ)’だ」というシーンがあります。
これは、安易に褒めていたりしたらいい気になって学生は伸びない、という
ことを言いたいのだと思いますが、いまの時代の流れと逆行していますね。
パワハラ問題もさることながら、「褒めて育てる」という教育方針などなど…。
韓国語の場合、
「잘했어요.(チャレッソヨ/上手です。うまいです。)」
になりますが、私も授業の中で、あ、いまの受講生の方のパフォーマンス、
良いな!と思うと、「잘했어요.」と言います。受講生の方はさらに自信を持って
言葉を発することができ、逆に「魔法の一言」だと思うのですが、
映画のパワハラ教師さんとしては危険(非常に良くない)のですね。
目指すものの程度の違い、と言われてしまえばその通りなのですが、
皆さんはどうお考えでしょう。映画『セッション』、話題作でもありますので、
ぜひいちど、観てみてください!
第887号:「SDGs」
第886号:「20周年の記念に、ドドーンと広告掲載」
第885号:「メールマガジン、移行のお知らせ」
第884号:「ペン卒」
第883号:「マギックン」
第882号:「チャレッソヨ、は善か悪か」
第881号:「ポイントは貯めますか?」
第880号:「みなさんの’風が吹いた’経験は?」
第879号:「フツー(普通)に」
第878号:「市民は一緒」
第886号:「20周年の記念に、ドドーンと広告掲載」
第885号:「メールマガジン、移行のお知らせ」
第884号:「ペン卒」
第883号:「マギックン」
第882号:「チャレッソヨ、は善か悪か」
第881号:「ポイントは貯めますか?」
第880号:「みなさんの’風が吹いた’経験は?」
第879号:「フツー(普通)に」
第878号:「市民は一緒」
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<著者-幡野 泉> -1995年早稲田大学第一文学部卒業 -1998年延世大学校韓国語学堂に入学 -留学中にコリア・ヘラルド新聞社主催の「第33回外国人韓国語雄弁大会」 にて 最優秀賞・文化観光部長官賞を受賞、また延世大学校韓国語学堂の雄弁大会にて第1位 -約1年の留学生活の後、東京にある韓国大手商船会社の日本総代理店に就職 3年半の間、日韓ビジネスの現場に立つ -2002年3月「杉並区ビジネスプランコンテスト」にて優勝 題目は「日韓ビジネス交流の橋渡し」 -2002年8月有限会社アイ・ケー・ブリッジを設立 -2004年4月東京・虎ノ門にて「シゴトの韓国語講座(現・アイケーブリッジ外語学院)」を開講 -2006年4月より、「All About 韓国語」ガイドを務める -東洋経済日報に「ビジネス韓国語会話」を連載 メールマガジン「明日からすぐ使える!知ってトクするシゴトの韓国語」を発行中 -著書に『すぐに使えるシゴトの韓国語』『レベルアップ シゴトの韓国語』(いずれも三修社刊) 『すぐに使えるシゴトの韓国語』(アルク刊)がある ■ お問合わせはこちらまでお願いします。 ![]() 「アイケーブリッジ外語学院」 https://www.ikbridge.co.jp/ TEL 03-5157-2424 |