わたしの恨(ハン)とロシア語(その2) ログイン会員登録

明日から使える韓国語 第694号 (2018/04/26)

「わたしの恨(ハン)とロシア語(その2)」

       

ロシア語は私にとって「恨(ハン)」である、と前号のメールマガジンで触れました。

「恨(ハン)」って、何?と思う方は、是非前号をご覧ください。



大学は文学部で、入学するとまず、英語以外の外国語を誰もが選択します。

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年生になるときに、どの学科に入るか選択するのですが、入学時はすでに

ロシアに興味があったので迷わずロシア語を選択し、そして2年生になったら

ロシア文学を専攻するつもりでいました。



当時は人と人とのコミュニケーションは家電(いえでん。家庭用の電話)が中心。

姉のサークル関係の電話を取った時に、姉がおらず、その電話口の男性の

先輩の話に少し付き合うことになりました。



「妹さん? へぇ、1年生? いいなぁ、僕そろそろ卒業なんだけど、いまほんとに

後悔していることがあってね。せっかく大学4年間もあったんだから、

何か外国語を極めておけばよかったと思ってるんだよ。だから、あなたは

これから絶対に何か、外国語を極めるべきだよ。」



わかっています。わたしはロシア語を極めるんです、と思いながら、話を聞きました。



大学3年の夏、モスクワに短期語学留学をしました。ロシアの文学、芸術を

自身の誇りのように思い、恋し、その地に足を踏み入れたのですが、

現実のロシアは、ソ連崩壊直後の政治・社会の大混乱期でした。



初日のオリエンテーションに来てくれた、当時モスクワ大学で研究をしていた

学部教授の先生から「治安がものすごく悪いです。皆さんの中で3分の1

何かの犯罪に巻き込まれると考えていたほうがいい。」と言われ、驚きました。

結果から言うと、3分の1では済まなかった、というところでしょうか。



スリ、強盗、恐喝、周囲で起こったことは枚挙にいとまがありませんが、

ロシアに恋していた私が失望し、残念ながら縁が途絶えてしまったのは、

頼れると思っていた人々例えば、入管の公務員、警察官、お医者さんなどが

頼れなかった出来事のためです。悪いと思っている人が悪いことをするのは

分かるのですが、それらの職業の人が助けてくれなかったのは、心の底から

ショックで立ち直れませんでした。その人たちも、生きるのに精一杯だったのでしょう。

今なら理解できる気がします。



大学卒業後、韓国語の学習を始めたのですが(以前、経緯を

コラムに書きました。こちら)、それでも、一時期心の底から好きになった

ロシア、ロシア語は、恨(ハン)として残り続けていました。



時を経て、昨年、とある機関からの委託研修で、韓国語、中国語、ロシア語を

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つセットで受注したことが縁となり、ロシア語の授業を開始。

ロシア語を聞いていたら、欲が出てきたのです。

そこで、ロシア語講座に チャレンジすることになりました。



ロシアに恋していた、と言いましたが、異性というものに例えるならば、



한국어는 서로가
사랑해서
결혼한
생대

(ハングゴヌン ソロガ サランヘソ キョロナン サンデ

/韓国語は、相思相愛の結婚相手)



중국어는 언제나
곁에
있어
주는
좋은
친구

(チュングゴヌン オンジェナ キョテ イソ ジュヌン チョウン チング

/中国語は、いつもそばにいてくれる良き友)



러시아어는 실연당한
짝사랑
상대

(ロシアオヌン シリョンタンハン チャk サラン サンデ

/ロシア語は、失恋した片思いの相手)



こんなところでしょうか。それぞれの言語が私にとってこのような位置付けなので、

よく周囲から「最近、韓国語(中国語)に興味がないのでは」と心配されたり

することもありますが、この3言語は私にとって、どっちに興味が傾いているとか、

そんなに簡単に片づけられる次元のものではないんです。



ロシア語には一度失恋しましたが、韓国語、中国語の世界で得た経験を活かし、

時を経て新しい関係性になれたら、と願ってやみません。



<著者-幡野 泉>
-1995年早稲田大学第一文学部卒業
-1998年延世大学校韓国語学堂に入学
-留学中にコリア・ヘラルド新聞社主催の「第33回外国人韓国語雄弁大会」 にて
  最優秀賞・文化観光部長官賞を受賞、また延世大学校韓国語学堂の雄弁大会にて第1位
-約1年の留学生活の後、東京にある韓国大手商船会社の日本総代理店に就職
  3年半の間、日韓ビジネスの現場に立つ
-2002年3月「杉並区ビジネスプランコンテスト」にて優勝
  題目は「日韓ビジネス交流の橋渡し」
-2002年8月有限会社アイ・ケー・ブリッジを設立
-2004年4月東京・虎ノ門にて「シゴトの韓国語講座(現・アイケーブリッジ外語学院)」を開講
-2006年4月より、「All About 韓国語」ガイドを務める
-東洋経済日報に「ビジネス韓国語会話」を連載
  メールマガジン「明日からすぐ使える!知ってトクするシゴトの韓国語」を発行中
-著書に『すぐに使えるシゴトの韓国語』『レベルアップ シゴトの韓国語』(いずれも三修社刊)
  『すぐに使えるシゴトの韓国語』(アルク刊)がある

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